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なぜ、あの人の「あれ・それ」はあなたの心をこれほど削るのか?

〜主語がないのはあなたのせいじゃない。相手の不器用な正体を見破り、あなたの繊細さを守り抜くための、今日から使えるお守りテンプレート。〜

「お疲れ様です!例の件、どうなりました?」

この一文を見た瞬間、ドキッとして頭が真っ白になったこと、ありませんか。

「例の件って……どの件だろう」 「大事な報告を忘れてたかもしれない」 「『どれのことですか?』って聞いたら、仕事できない人だと思われるかな」

過去のやり取りを必死に遡って、相手が何を求めているのかをひとりで推理して、気づいたらどっと疲れ果ててしまう。その消耗、すごくリアルですよね。でもそれって、あなたの理解力が足りないんじゃないんです。相手を不快にさせないようにって、ずっと気を張り続けてきたからこそ起きること。それはあなたの、深い優しさの証拠なんです。

今日は、「主語のない言葉」に振り回されてしまう心を守るための、小さな考え方をお伝えしますね。

目次

それは、脳があなたを守るための「警報アラーム」なんです

曖昧なメッセージを見た瞬間に「私が何か失敗したのかも」って反射的に不安になってしまう。そのとき、あなたの心には何の落ち度もないんです。

心理学的にも、私たちが感じる苦しさって、出来事そのもの(主語のないチャット)から生まれるんじゃなくて、それを「どう受け取るか」によって変わってくると言われているんですよね。私たちの脳って、まだ起きていないことをネガティブに先読みしたり、相手の気持ちを悪い方向に読みすぎたりする防衛本能を持っているんです。

相手の意図を先回りして怯えてしまうのは、あなたが弱いんじゃなくて、脳が「人間関係を壊さないように!」って過剰にアラームを鳴らしてしまっている状態なんです。

「また相手の顔色を窺ってしまった」って自分を責めなくていいです。「あ、脳が私を守ろうとしてくれてるんだな」って、その感覚をそっと受け止めてあげるだけでいい。それだけで、自分を責めるぐるぐるが少しずつほどけていきますから。

相手はただ、「思いつき」という別のルールで生きているだけ

でも、なんで「あれ」「それ」って主語を省いたまま送ってくるんでしょうね。

実は、自分とはまったく違うペースで動いている人って、世の中に結構いるんです。周りを巻き込むことや、アイデアを情熱的に広げることが大好きなタイプの人って、頭に浮かんだことをまるで目の前で話しかけるように、整理する前にポンと投げてしまうんですよね。

主語を省いてくるのは、あなたを試しているからじゃないし、困らせたいわけでもない。「いつも一緒に仕事してるんだから、きっと伝わるよね」っていう、その人なりの無邪気な親しみの表れなんです。

「私がダメだから試されてるんだ」というプレッシャーが、少し軽くなりませんか。

小さな「確認の言葉」を置くだけで、心は守られます

相手の背景が少し見えてきたら、次はあなた自身を守る番です。

「あの人は私を試してるんじゃなくて、ただ思いつきで送っちゃっただけかもしれない」という見方は、あなたを縛り付けていた恐怖をほぐしてくれる、もうひとつの選択肢になります。

「じゃあ明日から『主語を明確にしてください』って指摘しましょう」なんて言いません。それはそれでしんどいですよね。今は行動を変えなくて全然大丈夫です。

ただ、もし少しだけ心に余裕がある日があれば、自分を守るための「確認の定型文」をそっと使ってみてください。

  • 「念のため確認させてください。〇〇の件でよろしかったでしょうか?」と、事実だけを優しく尋ねてみる
  • 「今、頭の中にいくつか案件が浮かんでいるのですが、どれのことか教えていただけますか?」と、フワッとボールを投げ返してみる

相手は悪気がないので、「ごめんごめん、〇〇の件だよ!」とあっさり答えてくれることがほとんどです。それだけで、過去のチャットを30分も遡って推理する消耗が、すっと消えていくかもしれません。

でも、心が疲れているときは、無理に聞き返さなくていいんです。少し時間をおいてから返信しても、世界は崩れません。明日も、相手のペースに無理に合わせなくていい。あなたのペースで、できる範囲でやっていきましょう。

画面を閉じたら、ゆっくり深呼吸して。今夜は安心して眠ってくださいね。

……明日も、相手のペースに無理に合わせなくていい。あなたのペースで、できる範囲でやっていきましょう。

「行間を読みすぎて、気づいたらへとへとになってしまう」「言葉選びに迷って、返信するだけで30分かかってしまう」——そんなふうに、毎日こっそり消耗しているあなたのために、心をすり減らさずに済む「テキスト防衛術」をKindle書籍としてまとめました。

いざというときにパッと使える「定型文」をスマホに入れておくだけで、あの「どう返せばいいんだろう」という焦りが、少しずつ和らいでいきます。完璧に使いこなせなくても大丈夫。お守りみたいに、そっとそばに置いておくだけでいいんです。

よかったら、のぞいてみてくださいね。

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この記事を書いた人

実は昔の私は、めちゃくちゃ扱いにくいタイプだったんです。

「自分の考えが正しい」「結果さえ出せば多少言葉が足りなくてもいい」って本気で思っていて、人の気持ちに鈍感なまま仕事をしていました。

「人を使う」ことと「人を動かす」ことの違いすら気づかずに。当然、職場の人間関係で大きな壁にぶつかりました。
そのとき初めて、自分が誰かを傷つけていたかもしれないと気づいたんです。

その挫折をきっかけに国家資格キャリアコンサルタントを取得し、「傾聴」というものを本当の意味で知りました。

でも学べば学ぶほど、聴くだけでは人の心を守りきれない場面があると痛感して。それからメンタルヘルスや行動特性についても、できる限り深く学んできました。

今は企業内キャリアコンサルタントとして、毎日いろんな方の悩みと向き合っています。

人の心の中を完全に読むことは、誰にもできません。
でも「行動特性」を知ることで、自分を守ったり、他者とちょうどいい距離を取ったりすることは、ちゃんとできるようになります。

かつて、相手の気持ちなんてお構いなしに「正論」だけをぶつけ続けていた側の人間だからこそ伝えられることがある。

そう信じて、人間関係に疲れたあなたの心が少しでも軽くなるお手伝いをしたいと思っています。

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