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「あの人とは、性格が合わない」そう決めつけて、諦めていませんか

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そのすれ違い、「人柄」のせいにしていませんか

報連相のタイミングがどうしても噛み合わない同僚がいる。何度説明しても、こちらの意図が正しく伝わらない後輩がいる。そのたびに「自分の伝え方が悪いんだ」「あの人とは根本的に合わないんだ」と、心のどこかで結論づけてしまっていませんか。

こんな瞬間に、心当たりはありませんか。

– 同じ説明をしても、人によって伝わり方がまるで違い、自分の話し方が下手なのだと落ち込む

– 何度もすれ違う相手に対して、「性格が合わない人なんだ」と、関わることそのものを諦めてしまう

– トラブルが起きるたびに、自分や相手の「人間性」に原因を探してしまい、余計に苦しくなる

人間関係のこじれを、つい「性格」や「相性」という、変えようのないものに結びつけてしまう。そうすることで、かえって出口のない気持ちになっている方もいるかもしれません。性格のせいだと思ってしまうと、「この先もずっとこのままだ」という、重い諦めにつながってしまうこともあります。話し合っても仕方がない、と最初から距離を取ってしまい、その関係がさらにこじれていく、ということもあるかもしれません。

それは、あなたが人間関係を築くのが下手だから、ということではありません。むしろ、うまくいかない理由を、誠実に探そうとしているからこその苦しさなのだと思います。

実は私自身も、以前の職場で、どうしても報告のタイミングが噛み合わない上司がいました。こちらとしては区切りのいいところで報告しているつもりなのに、「なぜもっと早く言わないんだ」と繰り返し指摘され、「この人とは相性が悪いんだ」と半ば諦めて、必要最低限の会話しかしないようにしていた時期があります。ある日、別の部署の人と雑談していたとき、「うちのチームでは、進捗は必ず金曜の朝に共有する決まりなんです」と聞いて、はっとしました。自分のチームには、そうした共有のタイミングを決めるルールが、そもそも存在していなかったのです。性格の不一致だと思っていたことの多くが、実は単なる「仕組みの隙間」だったのだと、その時初めて気づきました。

「この先もずっと合わないままだ」その決めつけ、本当でしょうか

「あの人とは性格が合わないから、この先もずっとこのままだ」と、今のうまくいかなさを、変わらない未来のように感じてしまうことがあります。

でも、本当にそう言い切れるだけの根拠があるでしょうか。多くの場合、性格そのものよりも、期待値や進め方のすり合わせが、たまたま行われていなかっただけ、ということも少なくありません。

もうひとつ、「何度説明しても伝わらないのは、自分の伝え方が根本的にダメだからだ」と、一度や二度のすれ違いを、自分の能力全体の問題であるかのように広げて考えてしまうこともあります。でも、それは、伝え方の癖や、確認の手順が、たまたま噛み合っていなかっただけかもしれません。

これは、あなたの人柄に問題があるからではありません。人は、うまくいかない出来事が続くと、その原因を「変えられないもの」に求めてしまいやすいと言われています。性格のせいにしてしまえば、それ以上考えずに済むという面もあるのかもしれません。

けれど、性格のせいだと結論づけてしまうと、そこで思考が止まり、実際には直せたかもしれない「仕組みの隙間」にまで、目が向かなくなってしまいます。人間関係のこじれの多くは、人柄の欠陥ではなく、ルールや前提の共有不足という、意外と地味な原因から生まれているのかもしれません。

「あの人は分かってくれない」という言葉の裏には、実は「自分の当たり前を、相手も当然知っているはずだ」という、もう一つの思い込みが隠れていることもあります。

相手も、あなたを困らせたいわけではないかもしれません

相手も、あなたを困らせようとして、違うやり方をしているわけではないことがほとんどです。人には、それぞれ育ってきた環境や、これまで所属してきたチームによって、身につけてきた「当たり前」が違います。報告は事前にすべきだと考える人もいれば、聞かれてから答えれば十分だと考える人もいます。どちらが正しいというより、前提としているルールが違うだけなのだと思います。

相手からすれば、あなたのやり方の方が「いつものルールと違う」と感じている可能性もあります。お互いに、自分にとっての当たり前を、相手も分かっているはずだと思い込んでいるだけ、ということも多いのです。どちらが正しいという話ではなく、単に前提がすり合っていなかった、というだけのことなのだと思います。

もし、少しだけ試してみたい気持ちがあれば、「報告は、いつ、どんな形でもらえると助かりますか」と、一度だけ具体的に聞いてみる、という方法もあります。感情の話ではなく、進め方の話として尋ねることで、相手も答えやすくなることがあります。

もうひとつ、うまくいっているやり取りと、うまくいっていないやり取りを、紙に書き出して比べてみる、という方法もあります。感覚だけで「合わない」と判断せず、具体的な違いを見てみると、実は共有のタイミングだけがズレていた、というような、小さな原因が見えてくることがあります。頭の中だけで考えるより、書き出してみることで、意外と単純な原因に気づけることもあります。

もちろん、今はまだ、そこまで振り返る余裕がないなら、無理に動かなくても大丈夫です。何も行動を変えなくても、「これは性格の問題ではなく、仕組みの問題かもしれない」と知っておくだけで、少し心が軽くなることもあります。

今夜は、その「性格のせい」を、少し脇に置いてみませんか

うまくいかない関係を、性格のせいにせず、仕組みの問題として見つめ直そうとすること自体が、あなたの誠実さの表れなのだと思います。

人間性を疑うより、仕組みのズレを疑う方が、ずっと気持ちが楽になることがあります。変えられない「性格」ではなく、変えられるかもしれない「進め方」に目を向けてみるだけでも、見える景色は少し変わってくるはずです。すぐに関係が変わらなくても、焦らなくて大丈夫です。

明日も、無理せず、あなたのペースで大丈夫です。今夜はその「性格のせい」を少し脇に置いて、ゆっくり休んでくださいね。

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この記事を書いた人

実は昔の私は、めちゃくちゃ扱いにくいタイプだったんです。

「自分の考えが正しい」「結果さえ出せば多少言葉が足りなくてもいい」って本気で思っていて、人の気持ちに鈍感なまま仕事をしていました。

「人を使う」ことと「人を動かす」ことの違いすら気づかずに。当然、職場の人間関係で大きな壁にぶつかりました。
そのとき初めて、自分が誰かを傷つけていたかもしれないと気づいたんです。

その挫折をきっかけに国家資格キャリアコンサルタントを取得し、「傾聴」というものを本当の意味で知りました。

でも学べば学ぶほど、聴くだけでは人の心を守りきれない場面があると痛感して。それからメンタルヘルスや行動特性についても、できる限り深く学んできました。

今は企業内キャリアコンサルタントとして、毎日いろんな方の悩みと向き合っています。

人の心の中を完全に読むことは、誰にもできません。
でも「行動特性」を知ることで、自分を守ったり、他者とちょうどいい距離を取ったりすることは、ちゃんとできるようになります。

かつて、相手の気持ちなんてお構いなしに「正論」だけをぶつけ続けていた側の人間だからこそ伝えられることがある。

そう信じて、人間関係に疲れたあなたの心が少しでも軽くなるお手伝いをしたいと思っています。

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