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「次はいつ怒鳴られるか分からない」その恐怖、抱えていませんか

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その恐怖、まだ体のどこかに残っていませんか

会議室のドアを開ける前に、思わず深呼吸をしてしまう。上司の機嫌が悪そうな日は、朝からずっと胃のあたりが重い。そんな毎日を過ごしていませんか。

こんな瞬間に、心当たりはありませんか。

– 些細なミスを、みんなの前で長い時間かけて責められた

– 「これくらいもできないのか」という言葉が、何日たっても頭から離れない

– 次は何を言われるのだろうと、上司の足音が聞こえるだけで身構えてしまう

その場では、なんとか平静を装って乗り切ったかもしれません。でも、心の中には、消えない緊張がずっと居座っている。そんな状態を、誰にも打ち明けられないまま、一人で抱えている方もいるかもしれません。

それは、あなたが打たれ弱いから、ということではありません。評価や役割を握っている相手から繰り返し強い言葉を向けられるのは、それだけで十分すぎるほど怖いことなのだと思います。逃げ場のない上下関係の中で、それでも毎日出社し続けているだけで、実はとても頑張っているのだと思います。

実は私自身も、以前の職場で、些細な確認漏れを長時間にわたって責められたことがあります。その日以降、その上司の声のトーンが少し変わるだけで、体がこわばるようになってしまいました。「また何か言われるかもしれない」と考えながら出社する朝が、しばらく続いていたのを覚えています。仕事の内容そのものより、その人の機嫌を伺うことに、多くの神経を使っていた時期でした。

「自分の能力が低いから」その決めつけ、本当でしょうか

「こんな言い方をされるのは、自分の能力が足りないからだ」と、相手の強い言葉を、そのまま自分への評価として受け止めてしまうことがあります。

でも、伝える内容と、伝え方はまったく別のものです。指摘の中身がある程度正しかったとしても、人格を否定するような言い方までもが、正当なものだとは限りません。二つを一緒くたにして、自分を責める必要はないのだと思います。

一度、大きな声で責められただけで、「自分はいつもこうやって怒られる人間なんだ」と、その一回のことを、まるで自分の普段の姿であるかのように広げて考えてしまうこともあります。でも、本当にそう言い切れるほどの根拠が、実際にはあるでしょうか。落ち着いて振り返ってみると、うまくやれていた場面の方が、実はずっと多いのかもしれません。

これは、あなたが弱いからではありません。人は、強い言葉や威圧的な態度にさらされると、脳がそれを「危険な状況」として記憶に強く刻み込むと言われています。何日も声が頭から離れないのは、あなたの心が過剰に反応しているのではなく、身を守ろうとする、ごく自然な働きなのだと思います。

実際、職場で上司からの厳しい言葉に苦しんでいる人は、あなたが思っているよりもずっと多いと言われています。声を上げていないだけで、同じような重さを抱えている人は、きっと少なくないはずです。

その厳しさは、あなたという人間への評価ではないかもしれません

上司にも、成果を強く求められるプレッシャーや、自分自身の余裕のなさを抱えている場合があります。だからといって、それを部下にぶつけていい理由には、決してなりません。その態度が許されるわけではないことは、はっきりと分けて考えていいのだと思います。

ただ、その厳しさの根っこにあるものが、必ずしも「あなたという人間への評価」とは限らない、ということは、知っておいてもいいのかもしれません。人には、結果を急ぐあまり余裕を失ってしまう人もいれば、じっくりと物事を進めたい人もいます。相手が今、自分の抱えているものに押しつぶされて、余裕のない振る舞いをしているだけ、という可能性もあるのです。

それでも、あなたが受けた痛みが軽くなるわけではありません。理由がどうであれ、傷ついたという事実は、そのまま大切に扱われていいものです。相手の事情を理解することと、我慢し続けることは、まったく別の話なのだと思います。相手を許すために事情を知る必要はありません。ただ、「自分だけが悪いわけではない」と、少し肩の荷を下ろすための材料として、心の片隅に置いておくくらいで十分です。

もし、少しだけ試してみたい気持ちがあれば、言われた日時と内容を、簡単にメモとして残しておく、という方法もあります。記録を残しておくこと自体が、いざという時の自分を守る備えになりますし、頭の中だけで抱えるよりも、少し客観的に出来事を眺められるようになることもあります。

もうひとつ、社内の相談窓口や、社外の労働相談の窓口に、一度だけ話を聞いてもらう、という方法もあります。すぐに何かを変えるためでなくても構いません。誰かに状況を話すこと自体が、一人で抱え込んでいた重さを、少しだけ分けてもらうことにつながります。

もちろん、今はまだ誰かに相談したり、記録をつけたりする気力がないなら、無理に動かなくても大丈夫です。今日はただ、その場をやり過ごしただけで、十分な一日だったのだと思います。辛いときは、逃げてもいいのです。

今夜は、その恐怖を少しだけ手放してみませんか

繰り返し強い言葉を向けられて怖さを感じるのは、あなたが弱いからではなく、それだけ誠実に、その場に向き合い続けてきた証なのだと思います。

その恐怖は、今すぐ消えなくても大丈夫です。記録すること、話すこと、時には距離を置くこと。どれも、あなたを守るための、立派な選択です。何も変えないという選択も、同じように立派なものです。

怖さを感じる心を、無理に鈍らせる必要はありません。その怖さこそが、あなたがこれ以上傷つかないようにと、静かに働いてくれているサインなのだと思います。

明日も、無理せず、あなたのペースで大丈夫です。今夜はその恐怖を少しだけ手放して、ゆっくり休んでくださいね。

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この記事を書いた人

実は昔の私は、めちゃくちゃ扱いにくいタイプだったんです。

「自分の考えが正しい」「結果さえ出せば多少言葉が足りなくてもいい」って本気で思っていて、人の気持ちに鈍感なまま仕事をしていました。

「人を使う」ことと「人を動かす」ことの違いすら気づかずに。当然、職場の人間関係で大きな壁にぶつかりました。
そのとき初めて、自分が誰かを傷つけていたかもしれないと気づいたんです。

その挫折をきっかけに国家資格キャリアコンサルタントを取得し、「傾聴」というものを本当の意味で知りました。

でも学べば学ぶほど、聴くだけでは人の心を守りきれない場面があると痛感して。それからメンタルヘルスや行動特性についても、できる限り深く学んできました。

今は企業内キャリアコンサルタントとして、毎日いろんな方の悩みと向き合っています。

人の心の中を完全に読むことは、誰にもできません。
でも「行動特性」を知ることで、自分を守ったり、他者とちょうどいい距離を取ったりすることは、ちゃんとできるようになります。

かつて、相手の気持ちなんてお構いなしに「正論」だけをぶつけ続けていた側の人間だからこそ伝えられることがある。

そう信じて、人間関係に疲れたあなたの心が少しでも軽くなるお手伝いをしたいと思っています。

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