MENU

「同期はもう、先に進んでいるのに」その焦り、抱えていませんか

目次

そのなんとなくの距離、気のせいだと片付けていませんか

同期がSNSで昇進や結婚の報告をしているのを見て、自分だけ何も変わっていないような気がする。既婚の同僚たちの会話に、なんとなく入りづらさを感じる。そんな瞬間はありませんか。

こんな瞬間に、心当たりはありませんか。

– ランチの席で、子育ての話題が続くと、相槌を打つだけで会話に入れなくなる

– 後輩から「〇〇さんは自由でいいですね」と言われて、悪気がないと分かっていても、少し寂しくなる

– 同期の近況を知るたびに、自分だけ足踏みしているような焦りがこみ上げてくる

20代の頃は、みんな同じような立場で、同じような悩みを共有できていた。それなのに、30代半ばを過ぎたあたりから、それぞれのライフステージが少しずつ分かれていき、気づけば同じ場所にいるはずなのに、話す内容がかみ合わなくなっている。そんな戸惑いを、一人で抱えている方もいるかもしれません。焦っていると誰かに知られるのも恥ずかしくて、平気なふりをしてしまうこともあります。仕事も生活も、それなりに満たされているはずなのに、ふとした瞬間に、置いていかれているような寂しさが顔を出すこともあります。

それは、あなたの人付き合いが下手になった、ということではありません。むしろ、周りの変化に敏感で、人との関係を大切にしてきたからこそ、その温度差に気づいてしまうのだと思います。

実は私自身も、友人の結婚式に参列した帰り、タクシーの中で一人になった瞬間、同期たちの近況をふと思い出して、少し涙が出そうになったことがあります。披露宴では心から祝福していたはずなのに、一人になった途端、「自分だけ、何者にもなれていない」という感覚が、急に胸の奥から込み上げてきました。家に帰ってからも、なぜあんなに寂しくなったのか、しばらく自分でもうまく説明がつかず、その夜は珍しく、電気をつけたまま眠ってしまいました。

「自分だけこのままずっと停滞する」その決めつけ、本当でしょうか

「同期はどんどん先に進んでいるのに、自分だけこの先もずっとこのままなんだ」と、今の状況を、変わらない未来のように感じてしまうことがあります。

でも、本当にそう言い切れるだけの根拠があるでしょうか。キャリアや人生の進み方には、それぞれ違うタイミングがあります。今は足踏みしているように見えても、数年後にはまた状況が大きく変わっていることも、十分にあり得るのだと思います。

もうひとつ、「既婚の同僚たちとは、もう話が合わなくなっているに違いない」と、相手の気持ちを勝手に決めつけてしまうこともあります。でも、実際に相手がそう思っているかどうかは、確かめてみないと分からないはずです。

これは、あなたが焦りすぎているからではありません。人は、自分の周りで大きな変化が起きているのを見ると、自分だけが取り残されているように感じやすいと言われています。比較する対象が身近であればあるほど、その焦りは強くなるのかもしれません。

35歳から39歳という年代は、キャリアも生活も、人によって歩む道が大きく分かれ始める時期でもあります。選択肢が増えるからこそ、隣の芝生がより一層目についてしまう、という側面もあるのだと思います。

同期という存在は、もともと同じスタート地点にいた分、比較の対象として一番目に入りやすい相手です。だからこそ、他の誰と比べるよりも、同期との差に敏感になってしまうのだと思います。

結婚や出産、昇進といった節目は、SNSや会話の中で報告されやすく、目に留まりやすいという特徴もあります。反対に、あなたが積み重ねてきた日々の努力は、誰かに報告するようなものではないぶん、比べる対象として並びにくいだけなのかもしれません。

相手も、あなたを置いていこうとしているわけではないかもしれません

既婚の同僚たちも、あなたを意図的に会話から外そうとしているわけではないことがほとんどです。ただ、目の前の生活で頭がいっぱいで、今その話題が自然と口から出てきているだけ、ということが多いのです。

同期の近況報告も、あなたに焦りを与えるために発信されているわけではありません。それぞれが、それぞれの人生の節目を、素直に喜んでいるだけなのだと思います。あなたの歩みと、比べるために存在しているわけではないはずです。

もし同期の誰かがあなたの状況を見たとしたら、その人もまた、別の何かを羨ましく感じているかもしれません。誰もが、自分の手にしていないものの方に、つい目が向いてしまうものなのだと思います。

もし、少しだけ試してみたい気持ちがあれば、会話に入れないと感じた時、「その話、もう少し詳しく聞いてもいいですか」と、一言だけ質問してみる、という方法もあります。無理に共感できる話題を探すより、相手に興味を向ける方が、案外自然に会話に加われることがあります。

もうひとつ、同じように焦りを感じている同世代の友人と、「実はこんな焦りがある」と、正直に話してみる、という方法もあります。同じ立場の人と話すだけで、自分だけが特別に遅れているわけではないと感じられることがあります。話してみると、相手も似たような焦りを抱えていた、ということも少なくありません。

もちろん、今はまだ、そこまで動く気持ちになれないなら、無理に動かなくても大丈夫です。何も行動を変えなくても、「進み方は人それぞれで、優劣ではないんだ」と知っておくだけで、少し心が軽くなることもあります。

今夜は、その焦りを比べることから、少し離れてみませんか

同期の歩みが気になってしまうのは、あなたがこれまで真剣に自分の人生と向き合ってきた証なのだと思います。何も気にしない人であれば、そもそも比べることすらしないはずです。

進むペースは、人それぞれで違って当たり前です。今、何者かになっていなくても、あなたの毎日は、ちゃんと積み重なっています。焦らなくても、あなたのタイミングは、これからも訪れます。誰かの節目を心から祝いながら、自分の歩みも大切にする。その両方があっていいのだと思います。

明日も、無理せず、あなたのペースで大丈夫です。今夜はその焦りを比べることから少し離れて、ゆっくり休んでくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

実は昔の私は、めちゃくちゃ扱いにくいタイプだったんです。

「自分の考えが正しい」「結果さえ出せば多少言葉が足りなくてもいい」って本気で思っていて、人の気持ちに鈍感なまま仕事をしていました。

「人を使う」ことと「人を動かす」ことの違いすら気づかずに。当然、職場の人間関係で大きな壁にぶつかりました。
そのとき初めて、自分が誰かを傷つけていたかもしれないと気づいたんです。

その挫折をきっかけに国家資格キャリアコンサルタントを取得し、「傾聴」というものを本当の意味で知りました。

でも学べば学ぶほど、聴くだけでは人の心を守りきれない場面があると痛感して。それからメンタルヘルスや行動特性についても、できる限り深く学んできました。

今は企業内キャリアコンサルタントとして、毎日いろんな方の悩みと向き合っています。

人の心の中を完全に読むことは、誰にもできません。
でも「行動特性」を知ることで、自分を守ったり、他者とちょうどいい距離を取ったりすることは、ちゃんとできるようになります。

かつて、相手の気持ちなんてお構いなしに「正論」だけをぶつけ続けていた側の人間だからこそ伝えられることがある。

そう信じて、人間関係に疲れたあなたの心が少しでも軽くなるお手伝いをしたいと思っています。

目次